最近、「親子で趣味が同じ」という家族が増えてきたようです。共通の趣味を持つことで、家庭内でも会話が弾み、交流が深まり、仲良く過ごせるといいます。地元の音楽教室に通い、好きな楽器や歌を一緒に習っている3組の親子にインタビューをしました。
♪父と子でトランペット
野口宏さん、岳人君(町田市鶴間在住)
男同士、登山やスロットカー等の趣味が共通で、日ごろから一緒に楽しんでいるという仲良し父子です。
念願だったトランペットを、今年の3月から習い始めた父親の宏さん。その姿を見て自分も吹きたいと、5月から6歳の岳人君がスタート。楽器はトランペットに似た、小振りのコルネットを使用。音を出すのに、こつが必要な楽器といわれていますが、岳人君は最初から音が出せたそうです。
先に始めた宏さんは「追いつかれそうだ。親子であっても、ある意味ライバル」と少し焦っている様子。12 月の発表会に向けて、お互い切磋琢磨(せっさたくま)しながら練習中です。
♪母と子でゴスペル
佐藤琴音さん、久美子さん(相模原市南区在住)
「自分たちが歌で元気になったように、老人ホーム等で歌って人の役に立てれば」と夢を語る母娘です。
体でリズムを取りながら、自由に歌で表現をするゴスペル。歌詞に感動し、約1年前からゴスペル教室に通い始めました。2人ともに、パートはソプラノ。教室では、他のパートと一緒にレッスンをしています。
「イベントに出演し、皆で作り上げた歌を披露した後の充実感がたまりません」と琴音さん。
同じパートなので、家で料理をしながら、お互いにチェックをして練習をするという“友達親子”です。
♪母と子で二胡
Aさん(海老名市在住)
「二胡の音色が好きだから2人に弾いてほしい」との祖母からの頼みで、1年半前から始めたというAさん親子。
中国の伝統的な楽器の二胡は、きれいに響く音を出すのが難しく、まして中国の曲はなじみがなくて苦戦。小学生の子どもにとって、2本の弦を操っての演奏は難しかったようでした。いっとき休んでいましたが、日本の曲にメニューを変更してレッスンを再開。
祖母も2人の演奏に喜んでくれ、今は小学生としては、珍しい楽器を習っていることが自慢です。また、親子で「家では2人での時間か少なかったので、一緒に通学するときの会話が楽しい」と話します。