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Channel: 町田・相模原版 –ショッパーWEB
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貴重な映画のフィルムを大切に保存 フィルムセンター相模原分館

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映画が誕生して約120年、デジタル技術が浸透する一方、フィルムは映画館のスクリーンから姿を消そうとしています。映画を、文化として継承していくために映画フィルムの保存活動が必要に。芸術性に優れた作品、歴史的に価値の高い作品だけではなく、映画を網羅し、保存する国内最大規模の施設が地元にあります。通常は一般公開していませんが、10~11月に公開イベントを実施します。

正面入り口からは映画保存棟Ⅰと200席の映写ホールが見えます

正面入り口からは映画保存棟Ⅰと200席の映写ホールが見えます


相模原市中央区高根3の1の4、フィルムセンター相模原分館は、映画フィルムや映画関係資料を24時間空調システムで管理している映画保存施設。映画フィルムの収集、保存、復元、公開を主な活動とする東京国立近代美術館フィルムセンターの分館として、1986年に竣工(しゅんこう)した映画保存棟Ⅰ(約22万缶収蔵可能)に加え、2011年に映画保存棟Ⅱ(同26万缶)、今年は新たに重要文化材保存棟(映画保存棟Ⅲ。同1200缶)が完成しました。

今年3月に竣工した重要文化財保存棟

今年3月に竣工した重要文化財保存棟

「ここでは100年以上前に撮影されたフィルムの原版をはじめ、多くの映画フィルムを温度2~10度、相対湿度35~40%の環境下で管理された専用保存庫で大切に保管しています」とフィルムセンター主幹の岡島尚志さん。最近は毎年約3300本ずつ増え、現在7万2000本以上が保存されているそうです。

フィルムの劣化を防ぐために、1本ずつ専用缶に入れて大切に保管

フィルムの劣化を防ぐために、1本ずつ専用缶に入れて大切に保管

10月3日には岡島さんが講師を務める「総合学習センター公開講座」を開催。問い合わせは相模原市教育委員会教育局総合学習センター(電042・756・3443)。25日は「さがみ風っこ親子映画鑑賞会」。当日はセンター内の見学も予定しています。問い合わせは同センター(電03・3561・0823)まで


映画フィルム検査室では、傷のチェックや補修作業をしています

映画フィルム検査室では、傷のチェックや補修作業をしています

11月には優秀映画鑑賞推進事業「名画鑑賞会時代を創ったあの映画」を催し、1日は「野火」「おはん」、2日は「おとうと」「東京オリンピック」を上映。1作品500円、2枚セット券900円。問い合わせはチケットMove(電042・742・9999)へ。


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