相模原市出身の坂下里士さんが、7日からロシア・ソチで開催される冬季五輪のショートトラック・スピードスケート競技男子500メートルと1500メートルの日本代表に選ばれました。1500メートルの予選と決勝は10日、500メートルの予選は18日、決勝は21日に行われ、氷上での熱き戦いが繰り広げられます。
同競技はタイムを競うのではなく、小さなトラックを4~6人で滑走して順位を競います。スピードに加え、コーナリングのテクニック、相手との駆け引きが加わり、スリリングなレース展開が魅力です。 昨年の12月に大阪で開催されたソチ五輪ショートトラックスピードスケート日本代表選手選考競技会の男子500メートルで好成績を残し、五輪代表に選ばれた坂下里士(24)選手。
神奈川県愛甲郡愛川町の出身の坂下選手は、地元の小・中学校を卒業後、市内の県立相模原総合高等学校に進みました。スケートを始めたのは小学1年からで、姉の泰子さんとスケートを楽しんでいるところを、相模原市スケート協会相模原スピードスケートクラブ監督の今井三郎さんに声を掛けられたのがきっかけ。
その後、市内の銀河アリーナで練習を行っているスケートクラブに入り、ショートトラック競技の世界へ。スケート場への夜の練習に通うのが他のメンバーに比べ大変でしたが、家族の協力もあり、仲の良い姉と共に熱心に通うことができたそうです。「厳しい指導も素直に聞いて練習をこなす、頑張り屋だった」と今井監督は話します。
体格的に恵まれていたこともあり、高校生のころには世界ジュニアで銅メダルを獲る等と頭角を現し、国内外のさまざまな大会で好成績を残し活躍を続けてきました。現在は、愛知県のトヨタ自動車のスケート部に所属しています。
「相模原に戻ってくると、ほっとします」と坂下選手。「昨年のけがを乗り越え、精神的にも強くなり、思い切りの良さを生かして相模原で応援してくれる人たちのためにも頑張ってきます」と意気込みを話します。