エベレストやK2等の標高が8000㍍を超える山は全世界で14座。大和市在住の女性登山ガイド、松下沙織さんが8848㍍のエベレスト、8516㍍のローツェ等3座連続登頂に挑戦します。同一シーズン中に3座連続登頂は、日本女性初の快挙とのことです。
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山にいるだけで自然からパワーをもらい元気が出るという松下さん
今回の挑戦は〝500㌫の信頼〞を寄せる国際山岳ガイド、近藤謙司さんの公募隊に前半は参加。4月10日に出発してエベレスト、ローツェを続けて登頂後、一度帰国して後半は海外の公募隊にて6月に再度出発し、8047㍍のブロードピークに登る予定です。
子供の頃は体が弱く体力もなかったという松下さん。7歳からハイキングを始め、山に魅了されました。「自然の中にいるのが好き。空気もおいしいし、一期一会の美しい風景に出合える」とも。大学卒業後、登山専門の旅行会社勤務を経て、日本山岳ガイド協会認定の登山ガイドに。現在、仕事は休止中ですが、安全と命を大事にする登山を目指し、将来は国際山岳ガイド資格の取得にも挑戦したいそうです。
一方で、父親を難病で亡くした経験や、身体能力が高い男性との登山を通して、自身の体のメンテナンスについて考えるようになりました。ヨガや食事法を学び、ヨガインストラクターの資格も取得。「ヨガをすることで、高い山に登る時もエネルギーを調整しながらゆっくりと高度順応できるようになりました」。

昨年11 月、6856 ㍍のアマ・ダブラム(写真)等6000 ㍍級3座登頂
好奇心旺盛で、厳しいトレーニングの中にも、新しい経験ができた感動や楽しくなる一瞬を見出す松下さん。今回、日本女性初とされることにも「記録は塗り替えられていくもの」と気負いがありません。女性ならではの苦労についての質問には「日焼け止めとちょっといい化粧水を持っていきます」との答えが。
アスリートとして身体能力を高めて活躍する上で、実践してきた健康法等を伝え、病気等を未然に防ぐ活動を行って社会に還元することが、もう一つの挑戦になるとのこと。
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