犬や猫等のペットは、飼い主にとって時には子供、時にはパートナーとなり、かけがえのない存在。末永く一緒に過ごせるよう、専門医療を受診できる技術と機器を備えるだけでなく、普段から飼い主の立場になってペットと関わりをもつ動物病院があります。
相模原市南区南台4の15の2、ハート動物病院は、犬猫の他、小鳥やウサギ、ハムスター等の小型哺乳動物の診察で約半分の利用があります。
一般診療に加え、専門診療にも力を入れています。準備に10年を費やし、3年前に併設した、どうぶつ眼科センターでは、細隙顕微鏡により、肉眼では見えなかった診断が可能になり、白内障等、130件以上の手術実績を重ねています。
「飼い主が諦めてしまうケースが多い」と話す同院長の伊藤さんは、国内の獣医師同士のネットワークを利用し勉強会を開く一方、先進国にも赴き、国内の動物眼科医療の底上げを図るべく尽力。「白内障等の病名は人間と同じですが、別物。原因が人とは違います」と院長。
避妊手術には、開腹以外に内視鏡も導入。体への負担を軽減し、日帰りで、通院回数も少ないという点が特徴です。手術を受けた犬猫は食欲が増え、代謝が下がるというデータから、体重や体脂肪を計測し、知識を習得した看護師が必要な栄養や好適なペットフード等のアドバイスを行う等、術後もサポート。
食事の多様化による現代病も増えているので、検査方法を充実。診察や検査に、ペットと一緒に入室してもらい、立ち会い手術を行うのは「飼い主の不安を少しでも取り除きたい」という院長の思いから。
ペットと飼い主のより良い関係のサポートを目指す同院では、しつけ教室やトリミング等のケアも受けられます。最も学習能力がある子犬の時期に行うパピークラスも好評。リードの管理や全身を触るトレーニング、他の犬との接触から、病院の診察台に乗る練習まで楽しく実施。6カ月以降のクラスも。
飼い主の素朴な疑問に応えたいと、無料セミナーを定期的に実施予定。11月29日午後4時は「意外に多い中毒“え?食べちゃだめなの?”をなくすために」がテーマ。申し込みは同院(電042・765・1122)まで。