節分は季節の変わり目として、春の到来を告げる立春の前日を意味します。中国から伝わった豆をまく追儺(ついな)の風習が邪気を払う「鬼走り、厄払い」と呼ばれ、日本では宮中で鬼を払う儀式になりました。地元や近隣の社寺では「鬼は外、福は内」と唱えながら豆まきをして厄落としや無病息災を願う行事として、2月3日に節分祭が行われています。(写真はすべて前回)
◆町田天満宮
(町田市原町田1の21の5、原町田橋近く。電042・722・2325)
菅原道真公を祭る天神で、節分祭は午後1時、2時半、4時から行います。干支に当たる福男と福女が、かみしも、着物姿でおはらいした豆をまきます。神社に鬼はいないということから、かけ声は「福は内」のみとしているそうです。
まかれた豆を拾うと福を分けてもらえるといわれています。豆は袋に入っていて、当たりくじが入っていた場合は、しょうゆや米等の景品と交換できます。
◆出雲大社相模分祠
(秦野市平沢1221。電0463・81・1122)
出雲の大神は、縁結びの神様として知られており、節分の翌日の立春に大切な部屋に張ると良いとされる縁起物の「立春大吉」は、2月4日まで頒布しています。つぼみが開くように次第に膨らむのが特徴です。
節分祭の神事は、午後2時半、豆まきは午後3時半ごろから数回に分けて実施。伊勢ケ浜親方、横綱日馬富士関、安美錦関、宝富士関、誉富士関等、伊勢ヶ濱部屋の力士が来社予定です。福豆の中には、景品の当たる抽選くじ入り。
◆菅原神社
(町田市本町田802。電042・725・3991)
学芸の神として知られる菅原道真公を祭る神社。愛宕祭や夏越の大ばらい他が、季節ごとに行事が行われています。 今年で5回目になる節分祭に、昨年は約500人が訪れました。午前9時半から神事を行った後、午前10時から神楽殿で豆まきを実施。地元出身の北大樹関が来社予定です。当たりの福豆は菓子等と交換。
9時10分に社務所前で申し込みをすれば、初穂料3000円を収めた上で、豆をまくこともできます。雨天決行。
◆高尾山薬王院
(八王子市高尾町。電042・661・1115)
山岳信仰の霊山として知られ、同大本堂では午前5時~午後2時半からの6回に分けて、御護摩修行後の歳男と歳女が、豆まき式を行う節分追儺式を行います。特別来場者として片男波部屋の力士、歌手の北島三郎、落語家の柳家小さんらが参加予定です。25日まで、歳男と歳女の修行参加者を受け付け中。祈願料3万円で、衣裳代、御札、記念品、記念写真代等込み。 限定土産品として「福増す升」といわれる升入りの福豆200円、福銭と福豆付き升500円からを販売します。