備前等の企画展と連動し制作も
土の肌触りや手作りの温かさを感じる陶芸の器。そんな魅力的な質感はそのままに、日常遣いのできる価格や、機能性を備えた器の提案を始めた陶芸教室があります。ギャラリーを設けて、定期的に企画展を開催。連動して教室では同様の作品が制作可能に。作品を見て、買えて、作ることができる空間になりました。
原町田中央通りの路地沿い、町田市民フォーラム裏手のビル2階にある陶芸教室、師楽(電042・721・3021)が、今年リニューアル。入り口側3分の1ほどのスペースを仕切り、ギャラリーにしました。
並ぶのは師楽ブランドの器。土の造形にこだわり、一点物に近い感覚を持ちつつ、機能性や実用性を備えた今の時代に合った器を提案します。「土の強度、使い勝手等、作り手から見て、より良い品を出していきたい」と主宰の一法師さん。
常設展の他、2カ月替わりで企画展を開催。技法や土の産地等のテーマごとに、約5種のデザインの器を展示販売します。20日までは「布目の器展」を実施中。蚊帳布の織り目を器の表面に装飾する技法で、ラフなデザインの小鉢や小皿などが並びます。
次回21日~7月30日は「備前の器展」。シャープなラインのモダンな角鉢、灰や炭の窯変を表現した器などを制作予定です。
高額な作家物に比べ価格は控えめ。「一点物のように贈り物にもできて、そんなに高くないけれど質が良いねと言ってもらえたら」と一法師さん。「企画展では湯飲みや鉢など3000円~7000円ぐらいが目安です」
教室でも企画展と連動して、期間中は同じテーマの作品が制作できるように。「月1回コース」は毎月5~20日の好きな日時に予約をして、成形のみを各自が行い、色付けや焼成は講師が担当するスタイル。受講料2400円。鉢や皿など制作物は自由で、作るものによって材料費は変わります。入会金は3000円。体験教室(受講料2100円、材料費400円)も行っています。