寄せ植え教室で育て方を学べる
毎日水をあげて日々の成長を楽しむ植物と異なり、それほど手間をかけずに、生活に彩りを添えてくれる多肉植物は「癒やされる」と根強い人気。手のひらにのるような小さなものから大型のものまで見ることができる屋内型の熱帯植物園が、近隣にあります。
相模原市南区下溝3277、神奈川県立相模原公園(電042・778・1653)内にある大温室、サカタのタネグリーンハウスには東南アジアの熱帯雨林の雰囲気が味わえるトロピカルガーデンの他に、約150平方メートルのエリアにサボテンや多肉植物が展示されるカクタスガーデンがあります。
本体や葉、地下茎等が肥大して貯水機能が発達した多肉植物が、カクタスガーデンに約100種類展示され、多肉植物と同じ特徴を持つサボテンもあり熱帯地域を思わせる雰囲気です。
細い葉を広げ、直径約60センチメートルの大きさに育っている吹上(ふきあげ)や、じゅうたんのように肉厚な葉をはわせるアプテニアといった多肉植物は、1株から8頭に群生した大きなサボテン金鯱(きんしゃち)等と同じ場所に植えられています。
茎を切ったような葉が特徴の南アフリカ原産の万像(まんぞう)や、株元が肥大して貯水タンクになっているアデニウム・オベスム等を小さいサイズのガラスケースの中で見ることができます。過酷な自然環境の中で育ってきた様子が、産毛やとげ等に表れた独特な見た目は、どこか愛らしく、見る人の心を和ませてくれるようです。
展示内容は年に数回入れ替え。同館では年に2回、多肉植物の寄せ植え教室を開催し、育て方を教えています。「日の光だけでなく、水分も必要」と館長の菅野政夫さんは話します。
「一つ一つじっくり眺めても面白いと思います。運がよければ花を見ることも。雨でも楽しめるのでこれからの季節にもお勧めです」とも。
入場券は大人100円。開館午前9時半~午後4時半。月曜休館。